接骨院・整骨院にかかるとき

接骨院・整骨院は、医師が治療を行う病院とは違い、柔道整復師などが施術を行う施術所です。健康保険が適用される施術は一部に限られ、それ以外については全額自己負担となります。

こんな誤解をしていませんか?

Question1

つらい肩こり!接骨院で健康保険を使ってマッサージしてもらえるよね?

Answer1

肩こりや腰痛には健康保険は使えず、全額自己負担になります。

Question2

5年前のむち打ち症!また痛くなったから、接骨院で健康保険が使えるよね?

Answer2

過去のケガによる痛みがぶり返しても、健康保険は使えません。

Question3

書類にサイン!白紙だけど、接骨院に任せてサインしていいよね?

Answer3

療養費支給申請書は負傷原因や支払った金額などをきちんと確認してください。

健康保険が使えないのはどんなとき?

接骨院・整骨院で健康保険が使えるのは、急性または亜急性(慢性でない)のケガ(骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉離れ)だけです。なお、骨折・脱臼は、応急手当以外は医師の同意(柔道整復師は医師ではありません)が必要です。

健康保険が使えないケース

  • 日常生活の疲れによる肩こり・腰痛
  • 病気(脳疾患の後遺症、ヘルニアなど)による痛みやしびれ
  • スポーツなどによる筋肉痛
  • 加齢による体の不具合
  • 過去のケガによる痛み
  • 症状の改善が見られない長期の施術

      内科的な原因も考えられるので、一度医師の診察を受けましょう。

  • 同じケガで病院にかかっているとき

      整形外科などで治療を受けている場合は、接骨院・整骨院で健康保険を使えません。

  • 仕事中・通勤途中のケガ

      労災保険の対象になるので職場に報告してください。

健保組合からの問い合わせには回答しないとダメ?

接骨院・整骨院で健康保険を使った場合、後日、健保組合から施術内容についてお問合せさせていただく場合があります。これは、接骨院などからの費用請求の内容に間違いがないかを確認するためです。領収書・明細書は必ず受け取って保管し、問合せには必ずご自身でご回答ください。
健保組合から接骨院などへの支払いは、皆様に納めていただいた保険料が使われています。保険料を大切に使うためにご協力をお願いいたします。

療養費支給申請書はどこを確認するの?

健保組合は柔道整復師が提出する「療養費支給申請書」に基づいて健康保険の給付をします。施術後は、柔道整復師から療養費支給申請書に署名を求められますので、内容を確認のうえ、署名してください。また、白紙の申請書には署名しないでください。

申請書のチェックポイント

  • 負傷原因・負傷部位・負傷日は正しいか?
  • 施術を受けた日や回数は合っているか?
  • 一部負担金の額は窓口で支払った金額と合っているか?